SEOほぼ一本で10年やってきた筆者*が、EEATの「1st E」を突き詰めて考えたら、「人間の経験」の尊さに行き着きました。
*SEOエンジニアとして、地方の企業様を中心に40社以上、少なくとも20業種以上で、長い企業様で10年以上、継続的にSEOの毎月ご支援をしてきました。
EEATとは?
正式な表記はE-E-A-Tですが、ここではEEATと書きます。
EEATとはGoogleが作った品質評価基準のひとつで、検索順位を決めるときに使われます。
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)です。
Googleはこう言っています。
- 「E-E-A-T自体は特定のランキング要因ではない」
- 「E-E-A-Tの高いコンテンツを識別するさまざまな要素が検索結果を決めるシステムで使われている」
GoogleはEEATそのものを単独のランキング要因とはしていません。しかし、EEATは、検索結果の品質を判断するための概念・シグナルの考え方です。そのため、EEATは検索順位に明確に影響します。
EEATはドメインパワー(なるもの)にも強く影響しますし、個々のページの順位付けにも強く影響します。今は昔のようにそのドメインが強ければ、どんなページも上位になる、というよりは、個々のページの良さが細かく評価され、ドメインパワーが低くても、ページが良ければそのページは順位が上がる、という時代になりつつあります(⇒以前の記事:ドメインパワーからE-E-A-Tへ選手交代⁉ドメインパワーはもうあまり気にしなくもいいかも)。
EATからEEATへ。「1st E」は別格
変わったのは、2022年です。
(Googleサイト)品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加
https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t?hl=ja
もともとはEATでした。
Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)でEATです。それが、2022年に、新たな要素「Experience(経験)」が追加されて「EEAT」に変身しました。
存在感を増すEEATの1st E
EEAT が導入されて4年経ちました。その間、「生成AIによる回答」という大イベントがありました。期せずして、1st Eの重要度が着実に高まっています。まるでVIP優遇です。
2026年3⽉のコアアップデートでは、本物の体験が書かれているサイトを有利にしました(=1st Eの重み付けを増した)。さらに、2026年6月にもまたEEAT強化のアップデートがありました。これも1st Eにかかわるアップデートが含まれます。
1st E 強化の背景には、「生成AI」や「AIによる回答」の普及が大きく影響しています。
生成AIによって、「web上にあるすでに情報」をまとめ直したような記事が大量にあふれる時代になりました。だから、「web上にすでにある情報」の価値は薄くなっていきます。
その代わり、まだだれも知らない情報、実際に経験したからこそ書ける情報の価値が高まっていると言えます。そういった情報を発信するサイトの価値が高まっているのです。
AIは自分で経験することはできません。それができる人間の、新しい経験を、AIは喉から手が出るほど欲しがっています。
効果的なEEATの「1st E」対策
ではどんな対策が有効か?
SEOの実地で感じた効果的なEEATの「1st E」対策のひとつを説明します。
利用者・購入者・契約者のリアルな声・クチコミをたくさん集めていくことです。そしてそれを掲載していくことです。どんな業種でも、このことが言えます。
グーグルマップ上のクチコミは大事なので、それはそれで進めていきます。しかし、ここで言っているのはグーグルマップのクチコミのことではありません。
HP上に掲載するオリジナルのクチコミのことです。
グーグルマップのクチコミをHPへAPIやプラグインで引き込んでもいいのですが、Google検索ボットはAPIで引き込まれたコンテンツをHPのコンテンツではなく外部のコンテンツとして認識します。そのため、のHP側の評価にはなりません。
そのため、独自に集めたお客様の声やインタビューを、自社HPに掲載できると良いです。
具体的には⼿書きの声の写真を掲載し、その近傍にテキストでも同じ⽂章を載せます。グーグルは、「⼈間が体験して書いたクチコミかどうかを⾼い精度で⾒分けてくれるので、たくさん⾒分けてもらいます。
そう、これは昔に流行った方法です。それがAIの普及によりふたたび有効な方法になっているのは面白い現象です。そういうことは往々にしてあります。
もしオリジナルのクチコミが数十件あるという状況を作れると、これはあなたがお持ちのHPの大きな資産になります。
⼀次情報であることをグーグルに伝えるために、「50 代⼥性・会社員」などの情報も付記できるとなお良いです。EEAT がいい形で⾼まっていくでしょう。
なぜ、経験が大事か?
これは、AI 回答の台頭が⼤きく影響していると思います。
AI 回答が検索上部に表⽰されるのが基本になった今、個⼈の⼈間が体験したことがますます価値を持っていきます。前述の通り、AI が⼈間の新しい経験、感想、発想、考えを求めている状態です。
この状況は、AIが進むほど、ますます強まっていくと思います。なぜなら、AIは人間の五感を持っていないからです。
余談ですが、そういう状況をGeminiが中心に進めていくことになると思います。
Google は⾃社の Gemini をますます成⻑させつつ、SNS に奪われてきたユーザーの滞在時間をなんとかしてまた検索エンジン側(web ブラウザ側)に呼び戻したいと考えているかもしれません(広告収⼊が増えるため)。
そのためには、SNS にもまだ書いていない⼈間の体験があるサイトを上位優遇すれば、ユーザーは時間をかけて⾒てくれるかもしれません。5年ほど前から検索順位アルゴリズムはポータル優位に振ってきたと私は複数の業種で感じていますが、これも、おそらくユーザー滞在時間が⻑くなるデータがあったからだと思います。
だから、検索順位を維持するには、まだ Web 上にない⼈間の体験や感想、⼈間ならではの考えが整理されて記載されているサイトが検索に有利になると思います。記事づくりも最新のトピックを人間の視点や感じ方で取り扱う機会を増やしていくべきです。
ウェブサイトで集客をしたい会社さん・個人さんの場合、利⽤者の「クチコミ」や「体験」に基づいたコンテンツ部分を増強することをお勧めします。何らかの正当な⼿段、理想的な形式で、利⽤者のリアルな声を⾃社 HP に蓄積していけば、順位⾯で同業他社に⼤きく差をつけられます。
以上、「EEATの「1st E」は別格」でした。
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