SEO契約・外注SEOの解説

SEO契約・外注SEOの解説

SEOを外注する企業は増えてきていますが、まだそこまで一般的ではありません。

そこで、初心者向けに、SEO契約・外注SEOとはどのようなものか?検索順位が上がる仕組みを喩えを交えながら解説します。

筆者は異なる複数の業種でSEOを担当しています。それらの経験も踏まえて、外注SEO・SEO契約について解説します。
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SEOで困っている人の具体的な内容

「検索上位にならない」

「〇〇(←商材、サービス内容) 〇〇市(←会社がある場所)」の検索ワードで検索しても1ページ目に出てこない。

「何をすればいいかわからない。何かだめなことをしてるかもしれないけど、それも分からない」

「そもそも何の検索ワードをターゲットにすればいいかわからない」

「上位になったのに問い合わせがない」

ホームページ やSEOで悩んでいる方は多いですが、なかなか何をすればいいか分からないものです。

外注SEOのタイプ

さまざまな形でSEOサービスは提供されていますが、以下に大別できます。

タイプ1:特定の検索ワード(A, B, Cとする)で上位表示を目指す。

タイプ2:A, B, Cも含め、包括的に関連するワードで上位表示を目指す。

どちらも順位改善、PV改善に繋がりますが、タイプ2の方が引き合いや問い合わせの増加を盤石にできます。

外注SEOサービスの内容

一般的には以下の内容が行われます。

ワードプレステーマがSEO的に問題ない構造かどうかの確認

大きい問題がある場合、ホームページ改修か、別のワードプレステーマへの変更を薦める場合もあります。

デザインの改善

広い意味ではデザインや導線もSEOのひとつ。SEO会社によっては、HPのデザインや導線を改善する場合があります。それは内部リンク構造にも関わってきます。

ブログ・記事を整理する

ありがちなのは、大量のブログを日記のように書いていること。それもインデックスのことを考えずに。日々のブログはたしかに見る人にとっては、ちゃんと管理されているホームページだなと、いい印象を与えられるのでやめる必要はないのですが、インデックスの最適化を行わないと、google評価に悪影響があります。また、カテゴリーページの改善、記事の集約・リライトなどもSEO上とても重要な作業です。

ブログをいままで書いてきた方は、後述のコンテンツSEOの取り組みに親和性があると思います。

外部リンクの見直し

外部リンクを貼っている場合は見直しを行います。

MEO(マップエンジン最適化)の検討、必要なら推進する。

MEOは主にスマホで飲食店と検索したときに、その地域でトップ3に入り、スマホ画面上部に地図とともに表示されるようにする取り組みのことです。業種によってはSEOよりも意味があり、MEOを制することで来客や申込みを激増できるケースがあります。

MEOは外注SEOとは別料金になるケースが多いですが(そもそもMEOをできる業者は今はまだ限られている)、実績がある業者はSEOの中にMEOも含めたり、別料金ながら良質な改善を提供できます。

コンテンツSEOを開始する

コンテンツSEOは、HPの閲覧数を上げたり、問い合わせを増やしていく上で、とても大事な方法なので、次の章で少し詳しく解説します。

SEOを歌手で喩えると

ホームページとSEOの関係は、歌手と芸能プロダクションの関係に例えることができると個人的に思っています。


SEOの喩え
SEOの喩え

芸能事務所がいくら広告やSNSでの露出を高めても、その歌手の日々の研鑽がなければプロモーションは成り立たないでしょう。

それと同じで、ホームページをSEOでいくら売り込んでも、ホームページに中身がなければ、SEO対策は成立しません。

そして、その中身とは商品やサービスであることは間違いないのですが、もう一つコンテンツというものがあります。これが、WEBの露出がgoogleのアルゴリズムに多くを依存しているゆえの独特な要素です。

コンテンツが集客に繋がる仕組みを次に説明します。

結局はコンテンツSEOが成功を左右する

コンテンツとは、ホームページ上にのせる解説記事や体験レポートのようなものです。コンテンツは記事とも呼ばれます。

googleが世の中の多くの検索順位を決めているといっても過言ではありませんが、その決め方は完全に非公開です。非公開ですが、予想はできます。滞在時間や離脱率などのページ当たりの閲覧者の行動が決め手になっているようです。筆者はとくに滞在時間が重要であると経験的に感じています。

読みやすい記事は、HPの滞在時間を増やし、googleのドメイン評価を向上してくれます。それにより、グーグルの評価があがり、グーグルとヤフーの検索エンジンでの検索順位が上がるので、集客に繋がります。

つまり、コンテンツSEOとはそのような記事の力を発揮してHPのアクセス数を増やす手法です。

私の経験およびSEO関連のブログを呼んで強く思うのは、PVを劇的にあげるのはこのようなコンテンツだけです(コカ・コーラや味の素など大手サイトではまだ話は別ですが)。

コンテンツSEOは、地引き網のようにワードを獲る

記事・コンテンツにはもう一つすばらしい特徴があります。

先ほど、外注SEOには2タイプあり、「タイプ2:検索ワードA, B, Cも含め、包括的に関連するワードで上位表示を目指す」の方が、引き合いや問い合わせの増加を盤石にできると言いました。これを実現できるのが記事なのです。

なぜなら、記事を書くと、検索ワードだけでなく、検索ワードに関わるワード(筆者はこれを「裾野ワード」とお客様に説明しています)が意図せず自然な文脈で文中に入ってくるからです。グーグルはこれらのワードもちゃんと見てくれています。

実は、人はその場の思いつきのワードで検索する傾向が結構あります。実際、私も今日、「漆喰 ゴムヘラ きれい」と「怪我 直り 歳」を検索しました。人は言葉のゆれを覚悟で、日々果敢に検索に挑んでいるのです。

それに応えることができるのが記事だということです。コンテンツSEOの神髄がここにあります。3ワードだけ、5ワードだけをターゲットにするSEO提案もありますが、それは大海原でアジとヒラメだけを釣ってくるようなもの。小魚と地魚をまるごと網で獲ってくるのが記事の手法です(そう単純化できない要素も多々あるのも事実です。また高度なスキルが求められるのも確かです)。

コンテンツSEOってどうやるの?

必ずしもライター・文筆家のような美しい文章を書く必要はなく、分かりやすく誠実に書かれていれば十分です。オリジナルのイラストや図表などもとても大事です。

筆者のコンテンツSEOのやり方ですが、まず書き方や目次を依頼者に伝授し、はじめはある程度依頼者に記事書きを投げてみて、その結果でこちらがどう入るか決めます。記事リライトの部分がある程度投げられると判断したら、こちらは別方面のSEOを進めます。あまり投げられないと判断したら、こちらがある程度書きます。つまり、SEOは業者側が臨機応変に進めることがとくに求められる業務だと思っています。

外注SEOの意外なメリット

外注SEOで具体的に順位やPVが上がれば、引き合いや注文が増えて利益に繋がると思いますが、実は外注SEOにはそれ以外にメリットがあります。それはSEO担当者と一定期間関わることで、アドセンスならぬSEOセンスのようなものが少し身につくということです。

もちろんSEO業者とどのような関わり方をするかにもよるのですが、コンテンツSEOを一緒に取り組むような場合は、依頼者側にもSEOにまつわるノウハウの習熟が見込めます。

なぜこれがメリットというかというと、どうしてもSEOは継続していくことが求められます。とくにコンテンツSEOは一時期だけやったからといって成果がでるわけではありません。そこにサイト所有者側がコンテンツSEOに関わるセンスを身につけることで、コスト的にもスキル的にも持続可能な形をつくれるチャンスが増えます。これを大きなメリットと考えます。

外注SEOのFAQ

外注 SEOはいつでもやめれますか?

成果が出ても出なくてもSEOをやめることもできますし、SEO料がペイするなら継続してサポートしてもらうのもいいでしょう。

順位改善はすぐに変わるものではなく、先ほど述べたコンテンツSEOを進めるのであればなお時間がかかります。そのため、ある程度まとまった時間と作業量を確保して成果を目指す場合が多いのも、他のWEB制作とは異なりSEOの特徴かもしれません。1年契約なども多いと思います。

成果は必ず出ますか?

出ると思いますが、なかなか確約するSEO会社は少ないと思います。
一つはペナっている場合です。googleからペナルティを受けている状態でSEOを開始しても、まずはそのペナルティを解消する必要があります。ペナルティが自動ペナルティの場合、ペナルティ解除の取り組みは、闇の中を手探りで進むような作業になります。したがって、マイナスをプラスにする工程から始まるため、すぐに成果には繋げるのはむずかしいでしょう。

自分でやる作業はありますか?

上記のコンテンツSEOの話を含めて考えると、できれば記事づくりを一緒に進めると効果は上がります。実際、記事書きまで含めてSEO対策として請け負う会社もあります。
コンテンツ(記事)が成功を左右します。PVを劇的にあげるのは記事です。ライター・文筆家のような美しい文章を書く必要は全くありませんが、分かりやすいオリジナルの記事を書く必要があります。
弊社の場合だと、ライティング経験は依頼主様それぞれ違うので、まずは目次を伝授した上で、依頼者様に記事書きを投げてみて、その結果でこちらがどう入るか決めます。記事書き、リライトの部分がある程度依頼者様に投げられると判断したら、こちらは別方面のSEOを進めます。あまり投げられないと判断したら、こちらがある程度書きます。つまり臨機応変に進めます。

途中でやめると、SEO効果は下がりますか?

いえ。基本的には下がりません。行ったSEOはその時点で依頼者の資産になります。ただ、競合の動向などで状況は変わってきます。

特定の検索ワードで順位を上げて欲しい

特定の重要な検索ワードで順位を上げるのはもちろんなのですが、あまり特定のワードというよりは、そのワードとその関連ワードを包括的に順位を上げていくことが重要です。筆者も前述のコンテンツSEOを念頭に、基本的には関連する検索ワードを網羅的に順位を上げるアプローチを取ります。その方が効果が高いからです。

外注SEOで必要な情報

以下があります。

  • ワードプレスの場合は、ログイン情報
  • アナリティクスを導入している場合は管理者権限の付与
  • (必要があれば)サーバー情報、FTP情報。

以上、外注SEOについて解説しました。

つまるところ、SEOも対象は機械ではなく、生身の人間。そこを視野に入れたSEO対策を行ってくれる会社を選ぶといいでしょう。