結論から言うと、『おそらく問題はないが、チャットGPTだけで記事を書くべきではない』です。
チャットGPTは、どこかのサイトやブログの文章をそのまま引用して回答しているわけではないので、いわゆるパンダアップデート(Googleの重複コンテンツに対するペナルティー)の対象にはならない可能性が高いと思われます。
チャットGPTは言語生成モデルの一種で、ビッグデータから単語生成を統計確率的に算出し、文章を都度新規に生成しているケースが多いようです。
しかし、以下の2つの懸念点があります。
- チャットGPTから出力された文章の語順や文脈が、他のブログやサイトの文章と酷似する可能性があるかもしれない。その場合、Googleのペナルティーを受ける可能性がゼロではない?
- ロボットが作った文章が『広く浅く的外れ』でつまらない文章なら人に読まれない。人に読まれなければ、グーグルの順位付けアルゴリズムで評価されることはなく、コンテンツSEOの効果は生まれない?
- EEATなど記事の正確性や根拠が年々シビアに求められるようになっているため、AI記事がそこまで担保した記事を提出してくれるか?当面、SEO面まで配慮された文章をAIは用意できないのではないか?
今の時代に求められるのは、根拠やファクトです。学術分野では、論文の文章中に引用文献の番号を付し、末尾にそのリストを記載することが慣例となっています。WEBページでも今後、出典・根拠が求められる時代に入っていくと筆者は考えています。
このような理由で、チャットGPTにコンテンツSEOの執筆を任せるのは、現時点ではリスクも多いと考えます。ですが、調べ物をする感覚でチャットGPTを活かすのは記事の品質向上の一助になるし、ある程度の長さをチャットGPTに書いてもらって、そのあと人が手直しして細部を仕上げるというやり方はありでしょう。
引用文献、出典、根拠。それはだれかの体験のリアルということになります。
あなたが旅行に出かけて見知らぬ駅に着いたとき、駅の出口に大きな案内板があります。気になる観光施設のボタンを押せば、自動音声でその施設の解説で流れます。それもある場合には役立ちますが、ほとんどの人はその看板で行き先を決めるわけではありません。それはよそ行きの文章だからです。自分に向けられたリアルな文章なら、人の心が動きます。
Googleマップやインスタが浸透したのはこのあたりに理由がありそうです。アプリを開けば、星の点数や口コミがすぐに表示され、リアルな人の体験が読めます。それを頼りに旅を充実させることができます。ロボットはリアルな体験を吐き出しません。その線引きは大事ではないでしょうか。その違いを知った上でAIツールやチャットGPTを使えば、人の効率性や可能性が広がります。
それでもAI記事作成ツールの進化も著しいようです。このあたりも踏まえて、詳しく解説されている記事もご参考下さい(外部サイトになります)↓