WEB関係者ならだれしも気になっている「グーグルSEOスターターガイド」。でも、いまいち理解しきれない方も多いのではないでしょうか。またSEO関係者でなくても、ホームページ担当者なら最低限の知識は待ち合わせていたいところ。
そこで、グーグルSEOガイドの項目を一つずつ分かりやすく解説していきます。
目次
『グーグルSEOスターターガイド』とは?
上の写真は紅葉という生物現象、雲という気象現象、古民家という先人の技、水田という歴史ある農法などさまざまな要素が合わさって、一つの風景ができあがっています。Googleの検索エンジンも実は同じで、さまざまな要素が合わさって一つの検索結果という風景を成り立たせています。
『グーグルSEOスターターガイド』とは、Google社が「検索エンジンの原理は秘密のままだけど、こうしないと正当な検索結果順位の評価を受けられませんよ」あるいは「こうすれば、もっと検索順位が上がりますよ、HPが盛り上がりますよ」という指南書です。
それをいっしょに読み解いていきましょう。
グーグルSEOスターターガイドはまず『用語集』から始まります
用語集
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja
このガイドで使用される重要な用語の簡単な解説です。
インデックス – Google は認識したすべてのウェブページを「インデックス」に格納します。各ページのインデックス エントリには、そのページのコンテンツと場所(URL)が記述されています。「インデックスに登録する」とは、Google がページを取得し、そのページを読み込んで、インデックスに追加することを意味します。たとえば、「今日、私のサイトのいくつかのページを Google がインデックスに登録しました」のように使います。
クロール – 新しいウェブページまたは更新されたウェブページを検出するプロセスです。Google はリンクをたどる、サイトマップを読み込むなど、さまざまな手段で URL を検出します。Google はウェブをクロールして新しいページを検出し、そのページをインデックスに登録します(例外もあります)。
クローラ – ウェブのページをクロール(取得)してインデックスに登録する自動ソフトウェアです。
Googlebot – Google クローラの一般的な名称です。Googlebot は常時ウェブをクロールしています。
SEO – 検索エンジン最適化の略称。検索エンジンが検出しやすいようにサイトを改善するプロセスです。また、仕事として検索エンジン最適化を行う人の肩書きとしても使用されます。たとえば、「当社のウェブでのプレゼンスを高めるため、新しい SEO を採用しました」のように使います。
よく分からないので、簡単に説明します。
インデックス
Googleはなぜ世界に広がる膨大なウェブページや画像から、瞬時に検索に合った検索結果を出せるのかというと、あらかじめ世界のすべてのウェブページを収集しておいて、その情報をGoogle側の図書館みたいなところに見出しを付けて収納しているからです。これをインデックスといいます。
インデックスという言葉には、
- 索引。図書館などで使われる見出し。
- 指数。株価などの変動を表す数値(基準時を100として)。
- 情報処理での記号。目的の情報を効率的に探すための手がかりとなる記号。
という意味があり、ここでは3.に該当しますが、1.の見出しという意味でも分かりやすいでしょう。
インデックスには、URLとウェブページの中身の一部が記述されていて、だれかが検索ボタンを押したときに、Googleはインデックスを見比べて『検索者が望んでいそうな』情報を瞬時に表示するのです。
その『検索者が望んでいそうな』の精度をGoogleは研鑽して今のシェアに至ります。その原理はアルゴリズムと呼ばれ、Google部外者は誰も知ることはできませんが、それをどこまで正確に推測するかがSEOエンジニアの腕の見せどころとなります。Yahoo!もGoogleのプログラムを借用しています。
『インデックスに登録する』とは?
サイトを運営する人が申請して(申請はGoogleサーチコンソールから)、あるいは、Googleのロボットが自律的に動いて、Googleがウェブページを見つけて情報を取得し、Google側のインデックスに追加されることが『インデックスに登録する』ことです。
クロール
クロールとは、そのインデックスを行う旅路のことです。日々世界中で新しいウェブサイトやページが生まれたり、更新されます。それを検出してGoogle側にインデックスに登録するのが「クロール」という作業です。
クローラ・Googlebot
そのクロールを行うのは1億人の人間の担当者です。というのは冗談で、自動ロボットです。プログラムと呼ばれたりします。Googleの場合は、Googlebotです。bot(ボット)というのはオンラインゲームなどでも馴染みのある言葉ですが、それと概ね同じ意味です。
SEO
SEOとは検索エンジン最適化の意味で、検索順位が上位になるために最適な対策を行うことです。
では次にいきましょう。
Google へのサイトの登録
Google へのサイトの登録
サイトが Google のインデックスに登録されているかどうかを調べる
「site:」検索を使用してサイトのホーム URL を検索します。検索結果が表示されたら、インデックスに登録されていることがわかります。たとえば、site:wikipedia.org を検索するとこのような結果が表示されます。
site: 演算子は、クエリで指定したプレフィックスに関連してインデックス登録されているすべての URL を返すわけではありません。site: 演算子の詳細をご確認ください。
サイトが Google のインデックスに登録されていない場合
Google は何十億ものページをクロールしていますが、サイトによってはクロールされない場合もあります。Google のクローラがサイトが見落とす場合のよくある原因は次のとおりです。
サイトがウェブ上の他のサイトから十分にリンクされていない。
新しく立ち上げたばかりのサイトで、Google がまだクロールできていない。
サイトのデザイン上の問題により、Google がコンテンツを効果的にクロールできない。
Google がサイトをクロールしようとした際にエラーが発生した。
サイトのポリシーによって Google によるサイトのクロールをブロックしている。
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja
これはどういうことかというと、「いくらクローラー(googlebot)が自動巡回しているといっても、神ではないので、すぐに世界中のページをすぐにインデックスできるわけではありませんよ。だから、あなたの方からインデックス登録にきてください」ということです。
大きなサイトならボットがすぐにやってきて、更新したその日のうちにインデックスされることが多いですが、小さなサイトはなかなかボットがやってこずに1ヶ月後ということもあります。
これはボットの調査回数がサイト規模によって割り当てられていることにも起因します。月間100万PVを超えるような大きなサイトは、1日に数百回以上もクローラーがやってきます。
site: 演算子は、クエリで指定したプレフィックスに関連してインデックス登録されているすべての URL を返すわけではありません。site: 演算子の詳細をご確認ください。
これは、Google検索でsite:hinokibunko.comなどと検索すると、hinokibunko.com(当サイト)のページで、インデックスされているページはこれですよ、とGoogleが答えてくれる仕組みになっています。でも、「それだって、完璧ではないですよ」とGoogleが言っています。
つまり、ここでは、もしあなたがウェブサイトを立ち上げたなら、サイトが Google のインデックスに登録されているかどうかを調べた方がいいし、調べ方はこうだし、もしインデックスされていなかったら、その原因はには、
「サイトが全然有名じゃないから(被リンクが全然ないよ)」
「立ち上げたばかりのサイトで、Google botはこれからやってくるから(こっちも忙しいから)」
「サイトのデザイン上・コーディング上、Googlebotがコンテンツをクロールできない(これ、結構ヤバい)」
などが考えられますよ、ということです。
実はインデックスを今すぐしてもらう方法があります。それがサーチコンソールです。そのことはこのあと出てくるでしょう。